咀嚼のススメ
【Update:2015-09-08 02:43:40】
脳を刺激するには、「頭を使う」「体を使う」のが最も有効です。筋肉や関節を動かす「運動」は、体に良いばかりでなく、脳にもたいへん良い刺激を与えます。
では脳に最も近い関節って、どこでしょう? それは顎関節です。いわゆるアゴですね。顎関節を使う、すなわち「噛む」というのは、脳にほとんど直接的ともいっていいほどダイレクトに刺激をもたらす、非常に効果的な運動なのです。皆さん、「噛みましょう!」
野菜は体に良い、お肉は良くない、ベジタリアン最高! ……などという極端なイメージすら現代にはありますが、とんでもない。お肉は大変な健康食です。とくに固いお肉をモリモリ噛んで食べれば、やわらかい野菜しか食べないベジタリアンよりもどんどん健康になれます。もちろん野菜も大切です。固いお野菜をバリバリ噛んで食べましょう。
物をよく噛んで食べると、脳に刺激を与えるだけではありません。柔らかく粉砕された物が胃腸に届くので、消化がとても楽になります。顎関節に運動をさせるのは良いことですが、胃腸に無理をさせるのはちっとも良いことではないので、胃腸にできるだけラクをさせるためにも、もっしゃもっしゃ噛むことが大切です。
仕事中、頭がスッキリしない、いつものスピードで作業ができないというときは、ガムを噛みましょう。脳を直接マッサージすることはできませんが、ガムを噛めば脳がみるみる活性化されます。さらにミントの香りは最強レベルのアロマ作用があり、脳に覚醒効果を与えます。
安いお肉万歳。固いお野菜も万歳。若い人もお年よりも固いものをバリバリモグモグ噛んで食べて、健康体になりましょう。